生活習慣病とは?
日々の生活習慣が原因で発症する病気をまとめて「生活習慣病」と呼びます。よく目や耳にするものには、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、そして動脈硬化などがあります。
これらの病気は自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行し、やがて心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患を引き起こすリスクを高めます。

高血圧
特に日本人は加齢とともに血圧が高くなる傾向があり、あまりにも耳慣れた病気のため軽視されがちですが、脳卒中や心筋梗塞、腎不全のリスクとなります。
頭痛やめまい、肩こりといった症状で現れることもあるので、遺伝的に高血圧であるとか健康診断のたびに指摘されるといった場合は特に注意が必要です。
脂質異常
血液中の脂質(中性脂肪、コレステロール)が過剰な状態で、放置すると動脈硬化や脳梗塞、心疾患を引き起こすリスクがあります。
メタボリック症候群
内臓に脂肪が蓄積されていて、そこに高血糖や高血圧、脂質異常などの動脈硬化の危険因子をあわせもった状態です。一見やせていても実は内臓脂肪が多いという例もあるため、きちんと検査をすることが大切です。
高尿酸血症
尿酸の排出が不十分になると、血中の尿酸値が上昇し「風が吹くだけでも痛い」といわれる痛風発作(関節の痛み)を引き起こす原因になります。また、腎障害や心血管疾患とも関連があり対策が重要です。
主な原因
- 不健康な食生活:塩分や糖分、脂肪分の多い食事がリスクを高めます。
- 運動不足:活動量が少ないとエネルギーが過剰に蓄積され、肥満につながります。
- 喫煙と過度な飲酒:血管への負担を増やし、動脈硬化を促進します。
- ストレス:過剰なストレスはホルモンバランスを乱し、血圧や血糖値の上昇を引き起こします。
健康診断を上手に利用しましょう
生活習慣病は先にご説明した通り、いつも何気なくしていること・習慣が原因です。まずは年一回の健康診断をしっかり受けて、自分の健康状態を把握し、できることから改善していきましょう。
自力だけではなかなか変えられない「習慣」ですが、クリニックとしては定期的な診察と検査、適切な薬剤の使用でみなさまの健康改善に協力しています。不摂生を怒られるのではないか…と思わず、まずはご相談ください。
当院でも各種健康診断を実施しているほか、要再検査となった場合のフォローを行っています。未来の自分の健康を守りましょう。